fixed point : IMA 20120303

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1年後のIMA(いま)

-岩手県美術選奨受賞者作品展-

岩手県立美術館

2012.03.03 - 03.25



日常を変える交差はどこに存在するのか。その姿を見せずに潜んでいること、それと共に生きていくことを示された不安を表現した。

20120303

1年後のIMA(いま) 岩手芸術祭受賞作品・推薦作家展+岩手県美術選奨受賞者作品展

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日時:2012年3月3日(土)〜2012年3月25日(日)

場所:岩手県立美術館 企画展示室、アートスペース、グランド・ギャラリー

会期:2012年3月3日[土]−3月25日[日]

会場:企画展示室、アートスペース、グランド・ギャラリー開館時間:9:30-18:00(入館は17:30まで)休 館 日:月曜日

主催:公益財団法人岩手県文化振興事業団、岩手県立美術館、岩手芸術祭実行委員会、全国美術館会議観 覧 料:無料(ただし常設展は別途観覧券が必要)

 岩手県立美術館では、震災後の厳しい状況のなか、「アートのチカラ、いわてのタカラ」というプロジェクトを立ち上げ、普段の美術館活動を継続していくことこそが、美術館や美術にできる復興支援であると考え、現在活躍している岩手の作家たちを取り上げた展覧会を企画し、開催してきました。

 その第4弾にあたる「1年後のIMA」展は、プロ、アマチュアを問わず、広く美術を愛好する県民の作品発表と交流の場となるものです。具体的には、岩手県民の美術の祭典である岩手芸術祭美術展の受賞作品および推薦作家の作品84点のほかに、平成22年度岩手県美術選奨受賞作家5名の作品約30点の展示を行います。

会期中には、昨年の3.11の日からちょうど1年を迎えます。さまざまな思いが込められた作品が並ぶなか、親しみやすく、より広い視野から、美術を通して復興への思いを新たにする機会にしようとするものです。


【岩手県美術選奨受賞作家紹介・選評】(50音順・敬称略)


泉田之也  1966年 陸前高田市生まれ、野田村在住

【平成22年度美術選奨選評】形の表し方が特徴的な窯芸作品である。無駄なことを削ぎ落とすなど造形性に優れており、質感も非常に素晴らしい。作家の姿勢が作品に明快に出ており、今後も焼き物の概念を広げていくような活躍を期待したい。


伊藤暢浩  1980年 盛岡市生まれ、盛岡市在住

【平成22年度美術選奨選評】単に写真を羅列するのではなく、アクリルで着色するなど工夫した作品に仕上がっており、表現方法が高く評価される。より現代的な視野を広げていくことで強い作風が生じる可能性を感じさせるので今後の活躍に期待したい。


さいとうよしとも  1976年 盛岡市生まれ、宮城県仙台市在住

【平成22年度美術選奨選評】ビデオインスタレーションという難しい分野であるが、日常的なものの中に安らぎを感じるような空間が対比的に並置されて映像として表現、明快なコンセプトを感じさせる優れた作家である。


佐佐木實  1969年 盛岡市生まれ、東京都在住

【平成22年度美術選奨選評】言葉や文字を絵画化するなど分かり易い形に作り変え、見る者に別な書の見方を伝える独自の作風が高く評価される。書の美しさ、文字一つ一つの美しさとは違う世界を意識し、新しい表現方法を開拓している姿勢も評価でき、今後も期待したい。


南舘麻美子  1971年 盛岡市生まれ、神奈川県相模原市在住

【平成22年度美術選奨選評】非常に繊細で触覚的なものが写しとられるなど、色々と工夫を凝らした版画作品である。自分のイメージの世界を独特のフォルムに定着させているほか、技法も非常に面白く、今後の一層の飛躍に期待したい。


<岩手県立美術館ホームページより引用>